子どものうちから大切に!大黒柱の6歳臼歯

 

こんにちは。院長の葉です。
秋の楽しみといえば、
赤や黄色に色づく紅葉ですね。

 

紅葉をつける木々のなかでも
『ケヤキ』の紅葉には個体差があり、
赤、黄色、橙と、
3つの色を楽しむことができます。
同じケヤキでも色が違うのは、
遺伝によるものと言われています。

 

ケヤキは家づくりの際、
大黒柱に使われるほど丈夫な木ですが、
実は、お口の中にも
大黒柱のような歯があります。

 

今日は、子どものうちから大切にしたい
お口の大黒柱、「6歳臼歯」のお話です。

 

 

 

 

◆6歳臼歯はこんなに大切!

 

『6歳臼歯』とは、
6歳ごろに生える奥歯で、最初の永久歯。

 

 

この6歳臼歯が生えることには
とても重要な意味があります。

 

まず、強い咀しゃく力が備わることで
だ液の量が増えます。

 

だ液には食べものの消化と、
その吸収を助ける作用のほか、
お口の中をきれいに保って
むし歯や歯周病を予防するなど、
重要な役割を持ちます。

 

また、よく噛むことで
だ液の分泌量が増えます。

 

強い咀しゃく力を持つ6歳臼歯
子どもの健やかな発育のためにも
大切な歯なのです。

 

 

さらに、6歳臼歯は、
他の永久歯が生えてくる際の
目印にもなります。

 

6歳臼歯はお口の健康維持や、
子どもの発育・発達にも影響することから、
まさに大黒柱のような存在と言えます。

 

 

 

 

 

◆6歳臼歯の弱点はむし歯!?

 

大切な役割を持つ6歳臼歯ですが、
重要な弱点があります。

 

それは、むし歯になりやすいということ。

 

奥に生えてくる6歳臼歯は、
普通に歯みがきしていると
歯ブラシが届きません。

 

さらに、
生え始めは歯ぐきに覆われているため、
歯ぐきとの間に汚れが溜まりやすいのです。

 

そのうえ子どものころは、
乳歯と永久歯が
お口の中に混ざって生えているので、
非常に歯が磨きにくい状態。

 

 

そのため、
むし歯になるリスクが格段に
上がってしまうのです。

 

 

 

 

また、先ほど述べたように、
6歳臼歯は歯並びや
かみ合わせの基本となる大黒柱です。

 

むし歯などで失ってしまうと
さまざまな悪影響を及ぼす可能性があるので、
しっかり守る必要があります。

 

 

 

 

◆仕上げ磨きで6歳臼歯を守る!

 

6歳臼歯をむし歯にしないためには、
仕上げ磨きが大切です。

 

6歳といえば、小学校に入学し
自立を促す時期です。

 

しかし、まだ自分で完璧に
歯みがきすることは難しいので、
保護者が丁寧に磨いてあげましょう。

 

 

 

 

6歳臼歯は乳歯の奥から生えるので、
気がつかないこともあります。

 

6歳が近づいてきたら、
お口の中を注意深く観察し、
生えてくる6歳臼歯を
早めに発見してあげることが大切です。

 

適切に処置を行うためにも、
定期的に歯科医院で診てもらい、
経過観察をしていきましょう。

 

 

 

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食べることが少し苦手なお子さんに。「食べる機能」を養うのんびり食育講座

 子どもの「食べる機能」は、おっぱいに吸いつく力(原始反射)のように生まれつき備わっているわけではありません。毎日の食事のなかで発達し、獲得していく能力なのです。食べることがちょっと苦手なお子さんのお口の成長に役立つ「歯科ならではのアドバイス」をお教えしましょう。

離乳初期(5、6か月~)

 それまでおっぱいを原始反射で飲んでいた赤ちゃんにとって、離乳食の開始はおとなが想像する以上に大きなハードル。反射がまだ少し残っていると、いくらおいしい離乳食をあげても「ベェー」と舌で出します。スプーンでちょんちょんと下唇をつついたとき、舌で押し出したり、口をとがらせてスプーンを入れさせないのは「離乳食はまだ早い」というサイン。お口を開けてくれる時期を待ちましょう。

離乳中期(7、8か月~)

 下あごの前歯2本が生えてくる頃から、上唇と舌の動きが活発になってきます。舌をあごの天井まで持ち上げられるようになり、お豆腐のような少し形のあるものを上手につぶせるようになります。唇が左右にキュッキュッと引っ張られていたら、食べ物を舌で押しつぶしているサインです。

離乳後期(9か月~)

 ついに下あごをモグモグ動かす「噛む」動きが始まります。ただ、奥歯は生えていないので、本格的なカミカミはまだ先。あまり頑張らせないようにお願いします。

 この時期は「手づかみ食べ」が始まり掃除がたいへん。口に詰め込めるだけ詰め込み「ゲッ」と出しては適切なひと口量を学びます。のどに詰まらせないようご注意を。

離乳完了期(1歳、1歳半~)

 奥歯が生えはじめ、カミカミがぐっと上手に。「かじり取り」も始まる時期です。離乳後期に詰め込みすぎの失敗を重ねたおかげで、適切なひと口量が分かるようになり、「自食」がさまになってきます。

 機能の発達とともに食べる意欲も育ち、「自分で!」という自己主張が始まります。散らかるので面倒ですが、食べる意欲ものびのびと育てていきたいものです。

 乳歯が生え終わった3歳くらいからは、食べる機能の発達のほか、歯並びや噛み合わせも「食べること」に影響するようになってきます。前歯が嚙み合わない(開咬(かいこう))、むし歯が多い、舌小帯が短く舌が動きづらい、お口ポカンのクセがある(口呼吸)などは、適切な時期に歯科でしっかりと対応してもらうことをお勧めします。

引用参考文献:nico2020年9月

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子どもの歯のケガ(外傷)に要注意!

       

● 痛みや出血の有無だけで判断しないで!

お子さんが転んで歯をぶつけて

「 血が出ている 」  「 痛いと泣いている 」

という場合、保護者の方は、迷いなく歯科を受診されると思いますが、そうでない場合、

「 出血がない 」  「 痛みがすぐに止まった 」

はたして歯科医院に連れていくほどのケガなのかな?

と迷うこともあるようです。

ですが、実はとうしたケースほど要注意!なのです。

血が出ていなくても、歯の根っこ(歯根)や、歯の周りの組織(歯周組織)、ぶつけた歯が乳歯なら永久歯の芽(歯胚・しはい)にまでダメージが及んでいることがあるんです。

また時間がしばらく経ってから痛みが生じることもあるんです。

そうした外からは見えない部分へのダメージは、レントゲン写真などを用いた専門家による診断が不可欠!

ですから、出血や痛みがない場合も是非歯科を受診して検査を受けてもらえばと思います。

● ケガの影響はあとになってわかることも・・・

手や足をケガして治療を受けた後は、完治するまで定期的に病院に通って経過観察しますよね?

歯のケガの場合もそれと同じで長期的な経過観察が必要になります。

特に歯のケガの場合、受傷直後には分からないけれど、時間が経つと見えてくるトラブルがたくさん。

たとえば歯の根っこは、ぶつけた時にヒビが入ってくることがあります。

しかし、その亀裂がほんのわずかな時は、レントゲン写真でも検出はほぼ不可能です。

何日間か何週間か経って亀裂が広がって初めて、

         「 歯の根っこが破折している 」

と検出できます。

また、乳歯の奥でつくられている永久歯が、ケガのダメージによりうまく作られなかったり、変形してしまうこともごくまれに起こります。

このようなトラブルには、受傷後数週間で分かるものもあれば、何ヶ月かかからないと「 大丈夫ですね! 」と太鼓判が押せないものもあります。

すべてのトラブルの芽が出尽くすのにかかる時間は約1年間。ですから最低でも1年は経過観察のための定期受診が必要になります。

歯のケガによる目に見えない部分へのダメージや、あとになって分かるトラブルを見逃さないためには、歯科医院の受診と経過観察がとても大切。

もしお子さんが今まで歯科医院に通っていなかったのでしたら、この機会に(できれば保護者の方々も一緒に)メインテナンスに通われてはいかがでしょうか?

 (* 2018年 nico  10月号 を参考にしてまとめています^^)

 

年齢別ブラッシングのコツ

いよいよ今日からは、 『 歯と口の健康週間 』!

歯と口の健康に関する正しい知識と習慣を身につけ、歯科医院などで行う 「 プロケア 」 と 自宅でできる 「 セルフケア 」を実践しましょう!

ここでは、毎日の 「 セルフケア 」 で大切な、歯みがき&仕上げみがきのポイントをご紹介いたします^^

※ 日本歯科医師会雑誌 「 歯の学校 64号 」 参照

「10人に1人のお子さんにある?!エナメル質形成不全症(MIH)とは?」

 

そのむし歯、MIHが要因かも!

 エナメル質形成不全症(MIH)とは、エナメル質が先天的にもろい状態を言います。永久歯の前歯と6歳臼歯にみられることが多く、見た目の特徴としては、初期むし歯の白濁とは少し違ったマット感のある色、そして黄色っぽい変色があげられます。 

 こうなる原因は不明なのですが、歯があごの骨の中で育っているとき、エナメル質が十分に成熟しないことによって起きると考えられています。

 

エナメル質がもろいと、どうなるの?

 エナメル質は、本来体の中でいちばん硬い組織です。

 エナメル質の内側にはエナメル質よりいちだんと軟らかい象牙質があり、さらに内側には神経が通っています。象牙質や神経が健康でいられるのは、エナメル質に守られているおかげで、噛んだときに強い力がかかっても歯が壊れないように、そして象牙質や神経にばい菌が入らないように守ってくれています。

 エナメル質形成不全症(MIH)の歯は、エナメル質の密度が粗く、防御機能が先天的に弱くなっています。症状が軽度か重度かによってもエナメル質の強度に違いはありますが、健康なエナメル質の歯にくらべると欠けたり崩れたりしやすく、むし歯にも弱いのです。

 傷んだエナメル質を放置していると、そこにプラークが溜まってむし歯がはじまり、歯の内部に細菌が入り込み炎症が起きやすくなります。そこでふだんから歯が崩れてきていないかを観察し、必要に応じてレジンで歯を補修しながら、むし歯のリスクをコントロールしていく必要があります。

 

歯科医院の定期検診で早期発見を!

 痛いときだけ治療を受けていると、それ以前の患者さんの状態を歯科医師が知らないだけに、ただのむし歯だと判断され、本当の原因が明らかにならないこともあるかもしれません。まして、神経が太くて大きい子どもの歯の場合、むし歯は激痛になりやすく、それに加えて治療への恐怖心が加わると、落ち着いて詳細に診察をし、必要なむし歯予防の指導を行い、写真を撮って記録し経過観察に生かすといった通常の診療が難しくなることもしばしばです。そこで、歯科医院には、お子さんが痛くつらい思いをする前から、少なくとも永久歯が生えてきたらぜひおいでください。

 エナメル質形成不全症(MIH)を早期に発見するために、学校の歯科検診に加えて、歯科医院でも検診を受け、その後も定期的なメインテナンスを続けていきましょう。

引用参考文献:nico 2015年7月号

乳歯期の歯磨きのポイント!

上の前歯が生えてきたら、就寝前の 「 寝かせ磨き 」 をスタート。

「 寝かせ磨き 」 を行う時は、お子さまが歯磨き嫌いにならないように、お口の中の敏感なポイントをガードしたり、楽しい雰囲気をつくる工夫をしたりすることも大切です。

(※例えば、お子様の大好きな歌をかけて歯磨きのテーマソングにしたり、歯磨きをきちんとできたら大好きな絵本の読み聞かせをしてあげたり。。。など)

乳歯の中では、むし歯になりやすい部位は

・ 上の前歯と前歯の間

・ 上の前歯の付け根(歯と歯ぐきの境目)

1~2歳くらいの時のむし歯の大部分はここなので重点的に磨きましょう^^

乳歯の時の歯ブラシは?

乳歯の時はどうやって磨いたらいいか分からない。。。というご相談もよく受けます。

まずは乳歯期は、トレーニング用と仕上げ磨き用の2本用意するところから始めます。

歯磨き習慣のスタートは、まず歯ブラシに慣れさせることから。

歯が生え始めてきたら、乳歯期用の歯ブラシを持たせるようにしましょう。

また親が歯磨きしているところを見せてマネさせるのもいいですね^^

前歯がガタガタ???

生えてきたばかりの歯は、ねじれて生えてきたり、でこぼこ生えてきたりすることがあります。

これは土台となる顎の骨の中で歯の芽が育つときに、必ずしも顎の骨の中央にきちんとならんでいるわけではないからです。

生えてきた歯は、舌の筋肉や唇、ほっぺたの筋肉の力のバランスがとれたところに並んでいこうとします。

この筋肉による調整によって、きれいな歯ならびができます。

しかし、お口の周りのさまざまなクセによって、このバランスが乱れると歯ならびや噛み合わせにも影響してくることがあります。

少しでも気になる場合は、かかりつけの歯科で相談してみましょう ^^

コチョコチョ歯磨き ^^

子供の歯は、お父さん・お母さんが思っているよりだいぶ小さく、小さな歯をうまーく磨くには、歯ブラシの毛先を小さく動かすのがコツです。

また歯の周りには、歯ぐきや頬などやわらかい部分があります。

なので、ゴシゴシ強く磨くとやわらかい部分が傷付いてしまいます。

子供の仕上げ磨きは、歯ブラシを細かくふるわせるように、コチョコチョと動かすのがポイントです。

               「 コチョコチョ~ 」

と言いながら、楽しくみがいてあげましょう。

まあ、磨くというよりはマッサージをするような感じでやさしく行ってくださいね ^^

赤ちゃんの歯の生えはじめ

今回は赤ちゃんの歯が生えはじめることの特徴を記載していきます。

   
     『  歯が生える前のきざし 』

・ しきりにものをお口へ運んで、噛もうとする動作が増えてきます。

     
     『  生え方の特徴  』

・ 最初に生える下2本の前歯が少し離れたり、ねじれたりして出てくることもありますが、よくあることなのでそんなに心配いりません。

    
     『  生えるときの痛み  』

・時々歯の周りの歯ぐきが赤くなって痛がり、触れられるのも嫌がることがありますが、これは萌出性歯肉炎(ほうしゅつせいしにくえん)といって、歯が生えるときに一時的にでる症状です。


     『  歯が生えるころのよだれ  』

・歯が生えると同時によだれが多くなることがありますが、これも一時的なものであまり心配いりません。