“ 歯についた汚れを歯ブラシでゴシゴシ磨き落とす ”
これさえすれば、むし歯予防の方法だと思っている方も多いと思いますが、ブラッシング自体は歯周病予防には有効であっても、むし歯を効果的に防ぐ方法だとはいえません。
とういうのも、むし歯になるのはブラッシングで落とせるプラーク中の細菌が原因になっているだけではなく、糖質の摂取・歯質の強さ・食べものを摂取する時間の4つが複雑に絡み合っているからなのです。
その中でも、むし歯を防ぐには
『 フッ素が配合された歯磨剤を高濃度のままむし歯になりやすい場所に届ける 』
ことが重要なのです。
フッ素入り歯磨剤によるむし歯予防効果は
“ フッ素濃度が高い方が効果が大きい ”
ことが分かっていて、特に300ppm以上のときに効果的に歯の表面にとどまることも分かっています。
またむし歯予防のためには2分程度は300ppm以上の濃度を維持することが推奨されています。
ただブラッシング中に歯磨剤中のフッ素はだ液によって徐々に希釈されるので、歯磨剤の使用量が少ないと口内のフッ素がすぐに薄まってしまい、予防効果も低下してしまいます。
そのため、フッ素の配合濃度が1000ppm以下に定められている日本の歯磨剤では1回に1g以上の量が推奨され、ブラシ部分が2cmの大きさの歯ブラシでは約2/3の量に該当します。
さらにフッ素をむし歯になりやすい部位に高濃度のまま届けることが重要なので、だ液で薄まらないうちにむし歯になりやすい奥歯などから順番に磨いていくのが効率的になります。
それに加えてフッ素濃度を長持ちさせるため、最初に歯ブラシを水でぬらさない、すすぐ回数をなるべく少なく抑えるということも重要になってきます。
これだけでは十分ではないですが、意識してブラッシングすることがまずは大事です。
*今回のブログは日本歯科医師会発行の「日歯広報」を参考に記載しています。
歯周病の脅威!
日本での糖尿病患者数は900万人弱(2007年の国民栄養調査)といわれていますが糖尿病の可能性が否定できない人も加えると2210万人と想定されているそうです。
原因は主に生活習慣の欧米化といわれていますが、糖尿病が怖いのは網膜症、腎症、心疾患などのさまざまな合併症を一緒に引き起こすところで、歯周病もその一つとして挙げられています。(最近はTV番組でも2時間スペシャルを組んでまで歯周病の特集をしていましたのでご存知の方も多いと思いますが。。。)
この歯周病を放っておくと、糖尿病患者はインスリンの効きが悪くなって糖尿病が悪化し、歯周病もさらにひどくなる可能性があります。
逆に血糖値の管理をし、歯周病の治療をした患者の場合は、歯の状態もだんだんよくなり、歯周病治療をすることによりインスリンが働きやすい状態になるため、血糖コントロールが改善する事例も報告されているとのことです。
これまでも書いたことがありますが、歯周病はさらに心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管疾患を発症するリスクも2.2~3.4倍になることも報告されていて、歯周病がひどくなると細菌などが歯ぐきの血管内に入って体中を駆け巡り、心臓や脳の血管に達して心筋梗塞や脳梗塞のような血管の病気を引き起こすことがあるのです。
歯周病を防ぐことは、糖尿病の悪化を抑え、心筋梗塞などの予防、ひいては全身の健康にもつながるのです。
(他にも歯周病と関連のある疾患としては低体重児出産、呼吸器系疾患、消化器系疾患、骨粗しょう症など様々です)
また30歳代以上の8割以上が歯周病といわれていて、ほとんど自覚症状がないので早期発見して治療することが大事です。
(一度失われたアゴの骨や歯ぐきは元にもどりません)
さらに歯周病になって治療が終わった人と、一度もなっていない人では、経験した人の方が再発しやすいため、かかりつけの歯科を決めて定期的に歯の健康の維持・管理を行うことがおススメです。
それ以上に歯みがきや歯間ブラシなどでのオーラルケアを毎日しっかり行うことで歯周病は予防できるので、セルフケアでの自己管理が大切です。
ちなみに11月14日は「世界糖尿病デー」で、2006年の国連総会で指定されました。
(このときに 『糖尿病の全世界的脅威を認知する決議』 も同時に採択されるほどになっています)
また自分も 「日本糖尿病協会」 にも属していて、歯科医師からの歯周病と糖尿病(もしくは全身疾患)との関連の情報をできるだけ多くの方々に発信できるようにしています。
※今回のブログは日本歯科医師会広報の『歯っぴいスマイル』を参考に記載しています
原因は主に生活習慣の欧米化といわれていますが、糖尿病が怖いのは網膜症、腎症、心疾患などのさまざまな合併症を一緒に引き起こすところで、歯周病もその一つとして挙げられています。(最近はTV番組でも2時間スペシャルを組んでまで歯周病の特集をしていましたのでご存知の方も多いと思いますが。。。)
この歯周病を放っておくと、糖尿病患者はインスリンの効きが悪くなって糖尿病が悪化し、歯周病もさらにひどくなる可能性があります。
逆に血糖値の管理をし、歯周病の治療をした患者の場合は、歯の状態もだんだんよくなり、歯周病治療をすることによりインスリンが働きやすい状態になるため、血糖コントロールが改善する事例も報告されているとのことです。
これまでも書いたことがありますが、歯周病はさらに心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管疾患を発症するリスクも2.2~3.4倍になることも報告されていて、歯周病がひどくなると細菌などが歯ぐきの血管内に入って体中を駆け巡り、心臓や脳の血管に達して心筋梗塞や脳梗塞のような血管の病気を引き起こすことがあるのです。
歯周病を防ぐことは、糖尿病の悪化を抑え、心筋梗塞などの予防、ひいては全身の健康にもつながるのです。
(他にも歯周病と関連のある疾患としては低体重児出産、呼吸器系疾患、消化器系疾患、骨粗しょう症など様々です)
また30歳代以上の8割以上が歯周病といわれていて、ほとんど自覚症状がないので早期発見して治療することが大事です。
(一度失われたアゴの骨や歯ぐきは元にもどりません)
さらに歯周病になって治療が終わった人と、一度もなっていない人では、経験した人の方が再発しやすいため、かかりつけの歯科を決めて定期的に歯の健康の維持・管理を行うことがおススメです。
それ以上に歯みがきや歯間ブラシなどでのオーラルケアを毎日しっかり行うことで歯周病は予防できるので、セルフケアでの自己管理が大切です。
ちなみに11月14日は「世界糖尿病デー」で、2006年の国連総会で指定されました。
(このときに 『糖尿病の全世界的脅威を認知する決議』 も同時に採択されるほどになっています)
また自分も 「日本糖尿病協会」 にも属していて、歯科医師からの歯周病と糖尿病(もしくは全身疾患)との関連の情報をできるだけ多くの方々に発信できるようにしています。
※今回のブログは日本歯科医師会広報の『歯っぴいスマイル』を参考に記載しています
歯の色
まずは久しぶりの更新ですいません!
昨日、一昨日と先月に引き続き熊本での矯正セミナー受講もあり、最近は水曜日午後、週末ともに忙しくなかなか更新できませんでした。。。
今日は歯の色の改善やわずかな歯のねじれの改善に処置する方法としての
“ ラミネートベニア法 ”
について少し書きます。
昨年から来院されている患者さまで、歯の色が生まれつき(テトラサイクリン)という抗生剤の影響でグレーっぽい色の永久歯の改善希望で来院されました。
ただし当医院に来院されたときにはすでに前医にて上の前歯6本に全体の被せものがされた状態で。。。
その被せものが形、色ともに満足いかないとのことでの改善希望でした。
まずは上の被せものを外して仮歯に変更して、その間に下の歯を時間をかけてホワイトニングしていきました。
それはできるならば歯を削らないにこしたことはないからです。
それで上の前歯6本をハイブリッドセラミッククラウンに変更して、希望する色はやはり白い方がいいということで前歯~犬歯にかけてグラデーションをかける感じで被せものをして、こちらも満足していただきました。
ここでこのまま終了してもいいくらいかな?と判断して最終確認しますと、やはり下の前歯もまだ白く。。。というご希望になり、下の歯はまだ今まで削っていなかったのでここからの処置としては一番削る量も少なくて済む処置の
“ ラミネートベニア法 ”
を選択されました。上の前歯は形態・色も少しずつ話し合いながら処置したので3回に分けて最終的に6本被せたのですが、下の歯は色も上に合わせていくので1日で6本処置しました。
( この処置するのは簡単にイメージしていただくと歯の表側と先端だけを一層1mm以内(エナメル質内)削って、そこにつけ爪のようなセラミックで製作した歯の表面だけの一部被せもの?を接着していく方法です。 )
この際には歯の6本が薄く均等に削れていないといけないため、模型上でガイドになるものを製作した上で少しずつチェックしながら削っていき、また精密な歯型をとってから表面だけの仮歯をつけて1回目は終了となります。
その次は10日~2週間ほどして最終的なセラミックをセットして終了となります。
ここまででもなかなかイメージがわかないと思いますので、近近症例写真もアップしていきます。
歯の色に関しては、気になるという方でも歯石や着色の除去だけで満足いく結果になる場合もありますし、ホワイトニングによって満足いく結果になる場合もあります。
ただこのテトラサイクリンによる影響の歯の場合は、長年改善したいと考えていらっしゃった方が多く、なかなか深刻な場合が多いです。
こういう場合でも、改善の一方法としてこういう処置方法があるんだと知っていただくだけでもいいのかな。。。と考えます。
もっとくわしく知りたい方は、待合室に詳しく記載した患者さま向けの本も貸し出しますので、受付にてお尋ね下さい。
昨日、一昨日と先月に引き続き熊本での矯正セミナー受講もあり、最近は水曜日午後、週末ともに忙しくなかなか更新できませんでした。。。
今日は歯の色の改善やわずかな歯のねじれの改善に処置する方法としての
“ ラミネートベニア法 ”
について少し書きます。
昨年から来院されている患者さまで、歯の色が生まれつき(テトラサイクリン)という抗生剤の影響でグレーっぽい色の永久歯の改善希望で来院されました。
ただし当医院に来院されたときにはすでに前医にて上の前歯6本に全体の被せものがされた状態で。。。
その被せものが形、色ともに満足いかないとのことでの改善希望でした。
まずは上の被せものを外して仮歯に変更して、その間に下の歯を時間をかけてホワイトニングしていきました。
それはできるならば歯を削らないにこしたことはないからです。
それで上の前歯6本をハイブリッドセラミッククラウンに変更して、希望する色はやはり白い方がいいということで前歯~犬歯にかけてグラデーションをかける感じで被せものをして、こちらも満足していただきました。
ここでこのまま終了してもいいくらいかな?と判断して最終確認しますと、やはり下の前歯もまだ白く。。。というご希望になり、下の歯はまだ今まで削っていなかったのでここからの処置としては一番削る量も少なくて済む処置の
“ ラミネートベニア法 ”
を選択されました。上の前歯は形態・色も少しずつ話し合いながら処置したので3回に分けて最終的に6本被せたのですが、下の歯は色も上に合わせていくので1日で6本処置しました。
( この処置するのは簡単にイメージしていただくと歯の表側と先端だけを一層1mm以内(エナメル質内)削って、そこにつけ爪のようなセラミックで製作した歯の表面だけの一部被せもの?を接着していく方法です。 )
この際には歯の6本が薄く均等に削れていないといけないため、模型上でガイドになるものを製作した上で少しずつチェックしながら削っていき、また精密な歯型をとってから表面だけの仮歯をつけて1回目は終了となります。
その次は10日~2週間ほどして最終的なセラミックをセットして終了となります。
ここまででもなかなかイメージがわかないと思いますので、近近症例写真もアップしていきます。
歯の色に関しては、気になるという方でも歯石や着色の除去だけで満足いく結果になる場合もありますし、ホワイトニングによって満足いく結果になる場合もあります。
ただこのテトラサイクリンによる影響の歯の場合は、長年改善したいと考えていらっしゃった方が多く、なかなか深刻な場合が多いです。
こういう場合でも、改善の一方法としてこういう処置方法があるんだと知っていただくだけでもいいのかな。。。と考えます。
もっとくわしく知りたい方は、待合室に詳しく記載した患者さま向けの本も貸し出しますので、受付にてお尋ね下さい。
歯周病とからだ①
歯周病は最近はテレビなどでもよく扱われるようになってきたので以前よりは身近に詳しい方も多くなってきたようですが。
今回は、その中でも女性のからだについて少し書きます。。。
まず妊娠した場合ですが、妊娠中はつわりなどでブラッシングがむずかしくなりやすかったり、ホルモンバランスが崩れたりで、歯ぐきの炎症がおこり歯周病になる人が多くなります。
さらに妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが小さく生まれたり、早産となるリスクが高くなったりすることが知られています。
これは歯周病の炎症で出てくる
“ プロスタグランジン ”(子宮収縮などに関わる生理活性物質)
などの物質が、胎盤に影響を与えるためだと考えられています。
なので、妊娠中は自分のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのためにも、お口の状態に気をつけましょう!^^
特に安定期の5~7ヶ月はほとんどの処置が問題なく受けられる場合が多いですが、もし麻酔の使用やレントゲン撮影などで不安なことがあれば担当の婦人科の先生にご相談するのもいいと思います。(歯周病の処置の歯石除去などはほぼ問題ないです)
次に骨粗しょう症(骨密度が減ってスカスカになり骨折しやすくなる病気で女性に多く、閉経後の女性ホルモンの低下が主な原因といわれています)の方が歯周病になると、歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える骨が急速にやせてしまいます。
そうなると入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯ともに)を使用している方は、それらが合わなくなったりします。
また歯周病で歯を失うと、噛む力が衰えることにより食事によって得られるカルシウムも不足することになり、さらに骨を弱くしてしまうという悪循環も招いてしまいます。
これ以外にも歯周病は全身のいろんな病気と深く関わっていますので、少しずつ書き込んでいきます。。。
今回は、その中でも女性のからだについて少し書きます。。。
まず妊娠した場合ですが、妊娠中はつわりなどでブラッシングがむずかしくなりやすかったり、ホルモンバランスが崩れたりで、歯ぐきの炎症がおこり歯周病になる人が多くなります。
さらに妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが小さく生まれたり、早産となるリスクが高くなったりすることが知られています。
これは歯周病の炎症で出てくる
“ プロスタグランジン ”(子宮収縮などに関わる生理活性物質)
などの物質が、胎盤に影響を与えるためだと考えられています。
なので、妊娠中は自分のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのためにも、お口の状態に気をつけましょう!^^
特に安定期の5~7ヶ月はほとんどの処置が問題なく受けられる場合が多いですが、もし麻酔の使用やレントゲン撮影などで不安なことがあれば担当の婦人科の先生にご相談するのもいいと思います。(歯周病の処置の歯石除去などはほぼ問題ないです)
次に骨粗しょう症(骨密度が減ってスカスカになり骨折しやすくなる病気で女性に多く、閉経後の女性ホルモンの低下が主な原因といわれています)の方が歯周病になると、歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える骨が急速にやせてしまいます。
そうなると入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯ともに)を使用している方は、それらが合わなくなったりします。
また歯周病で歯を失うと、噛む力が衰えることにより食事によって得られるカルシウムも不足することになり、さらに骨を弱くしてしまうという悪循環も招いてしまいます。
これ以外にも歯周病は全身のいろんな病気と深く関わっていますので、少しずつ書き込んでいきます。。。
2種類のフッ素!
よく予防で “ フッ素 ” という言葉が出てきますが、
実は2種類存在するのです。
フッ素はエナメル質表層付近の領域(表面からの深さで0~300μm)ではたらきますが、2種類のフッ素のうち
『 フッ化ナトリウム(NaF) 』
は歯の成分であるカルシウムと結合しやすく、比較的に浅いところ(0~約50μm)で歯が酸に溶かされるのを防ぎます。
一方、 『 モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP) 』
は逆に深いところ(約50~300μm)まで浸透して、同じ効果を発揮するのです。
この2つのフッ素の効果の違いが、2段階の歯をむし歯から守れるということなのです。
今までにむし歯の治療を受けた歯や、初期むし歯には深いところで作用するMFPが作用し、また現在はむし歯ではない健康な状態で、今後もしっかり予防していきたい歯には浅いところからコートしてくれるNaFが作用するのです。
つまり、2つのフッ素ですべての歯に対して、むし歯を予防し進行を食い止めることができるのです。
最後に、むし歯予防に有効な300ppm以上のフッ素濃度を2分間保つためには、900ppm前後配合されている歯磨剤では1g以上の量(ブラシ部分が2cmの大きさの歯ブラシでは約3分の2の量)が必要になります。
むし歯になりやすい奥歯から磨き始めるのもフッ素を生かすコツで、フッ化カルシウム(CaF2)やプラークの中のフッ素はすすぎすぎると流れてしまうので、すすぎは少なめにするといいです。
今回の2つのフッ素については、日本歯科医師会の広報誌の日歯広報を参考にさせていただき記載しています。
ご不明な点などございましたら、院内でもメールででもご質問下さい。
実は2種類存在するのです。
フッ素はエナメル質表層付近の領域(表面からの深さで0~300μm)ではたらきますが、2種類のフッ素のうち
『 フッ化ナトリウム(NaF) 』
は歯の成分であるカルシウムと結合しやすく、比較的に浅いところ(0~約50μm)で歯が酸に溶かされるのを防ぎます。
一方、 『 モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP) 』
は逆に深いところ(約50~300μm)まで浸透して、同じ効果を発揮するのです。
この2つのフッ素の効果の違いが、2段階の歯をむし歯から守れるということなのです。
今までにむし歯の治療を受けた歯や、初期むし歯には深いところで作用するMFPが作用し、また現在はむし歯ではない健康な状態で、今後もしっかり予防していきたい歯には浅いところからコートしてくれるNaFが作用するのです。
つまり、2つのフッ素ですべての歯に対して、むし歯を予防し進行を食い止めることができるのです。
最後に、むし歯予防に有効な300ppm以上のフッ素濃度を2分間保つためには、900ppm前後配合されている歯磨剤では1g以上の量(ブラシ部分が2cmの大きさの歯ブラシでは約3分の2の量)が必要になります。
むし歯になりやすい奥歯から磨き始めるのもフッ素を生かすコツで、フッ化カルシウム(CaF2)やプラークの中のフッ素はすすぎすぎると流れてしまうので、すすぎは少なめにするといいです。
今回の2つのフッ素については、日本歯科医師会の広報誌の日歯広報を参考にさせていただき記載しています。
ご不明な点などございましたら、院内でもメールででもご質問下さい。
日々、勉強 3!(口臭。。。)
先週の土曜日は診療後の夕方6時半~宮崎市の県歯科医師会館で、
「 超高齢社会におけるかかりつけ歯科医の使命 」
という演題で講演を聴きに行きましたが、やはり十分な食事がとれず、実際は認知症ではないにもかかわらずそういうふうに診断されている現状の多いということを再度実感。。。
で、今日は朝10時~夕方5時までみっちり鹿児島でセミナーを受けてきました!(いつものごとくJRでしたが、朝7:02発で行く予定が寝過ごして8時18分の特急で。。。)
今回は、口臭治療の第一人者で、大阪で開業されている本田先生のセミナーへ!
ここの医院でも問診で、現状でチェックしてもらう項目に
“ 口臭が気になる ”
というのがありますが、開業前の予想に反して?ここにチェックされる方が意外に多い!
ただ、今まで見た本などでも、明らかな病因があっての口臭についての記載はあるのですが、
いわゆる 『 口臭症 』 の患者さまへ対しての記載がなく
“ 大丈夫ですよ、においませんよ! ”
の一言のきちんとした根拠のなさに何かモヤモヤしたものがあったのが事実です。
※ 『 口臭症 』とは実際の口臭がある、ないに関わらず口臭で悩んで治療の必要性を訴えている方のことです。
ここでの分類では
1.病的口臭症・・・実際に病的口臭(歯科疾患由来や耳鼻咽喉科疾患由来、内科疾患由来など)があり、通常会話などで常時不快で治療の必要性を訴えている患者さま
2.自己臭症(口臭恐怖症)・・・病的口臭がないにも関わらず、生理的口臭(起床時、空腹時、緊張時などの口臭)などの自己の口臭について病的に不安を持ち、治療の必要性を訴えている患者さま
3.口臭妄想症・・・自己の口臭について悩み治療の必要性を訴えている患者さまのうち、精神的疾患による妄想である場合
と、大きく3つに分類できますが、実際は口臭妄想症などはごく少なく、何らかのわずかながらでも口臭があることが多いということです。
ただ、それについて現状で人生を左右するくらいQOL(生活の質)を低下させるほどの大きな悩み(仕事を止めたり、引きこもりになったりなど)に発展する場合もあるということに、少し驚きました。
ここの分野で少しでも悩みを解決できたら。。。との思いで今回セミナー受講を決心しました。
実際、開業時からここの分野にも少し興味があり、実際自分が入っているドライマウス研究会のドライマウスと口臭については大きく関連します。
で、この患者さま方へ、この『病的口臭症』の方へは検査をした上で原疾患の治療をすればいいのですが、難しいのが『自己臭症』の方へのアプローチで
① 実際、わずかながらでも口臭があることを“ 容認 ”した上で、
② 口臭の問題の原因をいろいろな検査結果などで視覚的・感覚的に“ 認知 ”していただき
③ 解決策(治療方法)を提示し不安を除去して“ 支持 ”
するということでした。
自分の勉強不足もあったのでしょうが、口臭と一言でいってもいろいろな原因、症状などがあるということを理解しつつ、少しでも悩みの解決の手助けになれるように頑張ります!^^
(最近はセミナーの話ばっかりになってしまっているので、また内容をばらつかせながら書いていきます。。。また、Q&Aも徐々に準備していますので、もうしばらくお待ち下さい)
「 超高齢社会におけるかかりつけ歯科医の使命 」
という演題で講演を聴きに行きましたが、やはり十分な食事がとれず、実際は認知症ではないにもかかわらずそういうふうに診断されている現状の多いということを再度実感。。。
で、今日は朝10時~夕方5時までみっちり鹿児島でセミナーを受けてきました!(いつものごとくJRでしたが、朝7:02発で行く予定が寝過ごして8時18分の特急で。。。)
今回は、口臭治療の第一人者で、大阪で開業されている本田先生のセミナーへ!
ここの医院でも問診で、現状でチェックしてもらう項目に
“ 口臭が気になる ”
というのがありますが、開業前の予想に反して?ここにチェックされる方が意外に多い!
ただ、今まで見た本などでも、明らかな病因があっての口臭についての記載はあるのですが、
いわゆる 『 口臭症 』 の患者さまへ対しての記載がなく
“ 大丈夫ですよ、においませんよ! ”
の一言のきちんとした根拠のなさに何かモヤモヤしたものがあったのが事実です。
※ 『 口臭症 』とは実際の口臭がある、ないに関わらず口臭で悩んで治療の必要性を訴えている方のことです。
ここでの分類では
1.病的口臭症・・・実際に病的口臭(歯科疾患由来や耳鼻咽喉科疾患由来、内科疾患由来など)があり、通常会話などで常時不快で治療の必要性を訴えている患者さま
2.自己臭症(口臭恐怖症)・・・病的口臭がないにも関わらず、生理的口臭(起床時、空腹時、緊張時などの口臭)などの自己の口臭について病的に不安を持ち、治療の必要性を訴えている患者さま
3.口臭妄想症・・・自己の口臭について悩み治療の必要性を訴えている患者さまのうち、精神的疾患による妄想である場合
と、大きく3つに分類できますが、実際は口臭妄想症などはごく少なく、何らかのわずかながらでも口臭があることが多いということです。
ただ、それについて現状で人生を左右するくらいQOL(生活の質)を低下させるほどの大きな悩み(仕事を止めたり、引きこもりになったりなど)に発展する場合もあるということに、少し驚きました。
ここの分野で少しでも悩みを解決できたら。。。との思いで今回セミナー受講を決心しました。
実際、開業時からここの分野にも少し興味があり、実際自分が入っているドライマウス研究会のドライマウスと口臭については大きく関連します。
で、この患者さま方へ、この『病的口臭症』の方へは検査をした上で原疾患の治療をすればいいのですが、難しいのが『自己臭症』の方へのアプローチで
① 実際、わずかながらでも口臭があることを“ 容認 ”した上で、
② 口臭の問題の原因をいろいろな検査結果などで視覚的・感覚的に“ 認知 ”していただき
③ 解決策(治療方法)を提示し不安を除去して“ 支持 ”
するということでした。
自分の勉強不足もあったのでしょうが、口臭と一言でいってもいろいろな原因、症状などがあるということを理解しつつ、少しでも悩みの解決の手助けになれるように頑張ります!^^
(最近はセミナーの話ばっかりになってしまっているので、また内容をばらつかせながら書いていきます。。。また、Q&Aも徐々に準備していますので、もうしばらくお待ち下さい)